2011年07月08日

会社元会長ら10人逮捕 巨額投資詐欺容疑事件

★ もともと、この会社は別に会社を運営していたのですが、おそらくその会社の固定費(給料や運転資金など)の調達のために、「投資」によって穴埋めをしていたのだと思います。
 かつては「返すつもりであった」という意思を示していれば、詐欺罪の故意を立証するのが容易なことではありませんでしたが、先の「金融商品取引法」によりこういった金融業を未登録で行うことなど、ありとあらゆる投資行為を監視できるような法律となりました。
 平成電電自体も出資された資金は設備投資という名目で本来の目的とは違う運転資金や従業員の給与に使用されていたことを考えれば同じ詐欺スキームで類似しているようです。


会社元会長ら10人逮捕 巨額投資詐欺容疑事件

 先物取引関連の金融商品への投資を募って金をだまし取ったとして、広島県警生活環境課と広島中央署などの合同捜査本部は2日、東京都新宿区の金融商品取引会社「パシフィック」元会長で無職山下〓喜
しょうき
容疑者(69)=同区新宿=ら10人を詐欺の疑いで逮捕した。

 合同捜査本部は、パシフィックが原油や金など米英両国の先物商品の売買権をめぐる「オプション取引」を持ち掛けて集金。関連会社の「ユニバーサルデータ」が海外の証券会社に売買注文を入れる際、反対売買の注文を同時に入れると海外市場に保証金を送金せずに済む仕組みを悪用したとみている。集めた資金のほとんどは実際の取引に使わず、別の客への「配当」や運転資金、社員給与などの人件費などに充てていたという。
 合同捜査本部の調べでは、山下容疑者ら10人は共謀。2009年3月下旬から10年1月中旬までの間、広島、岡山県内の60代女性3人に対し、電話や訪問で、海外市場を舞台にした金のオプション取引を紹介。取引の委託保証金名目での投資を募り、計15回にわたって計約6300万円をだまし取った疑い。
 山下容疑者は「だましたつもりはなく、金は返すつもりだった」と容疑を否認しているという。
 合同捜査本部によると、山下容疑者らは勧誘の際「1口100万円で毎月2万1千円の配当金が入る」「取引が終われば元金は返す」などと、高配当や元本保証を強調。女性たちがいったん入金した後も、配当金を増やすなどと説明し、勧誘を繰り返していたとみている。
 合同捜査本部は、山下容疑者を頂点として活動したパシフィックが09年1月から10年6月までの間、全国の約640人から約38億円を集めたとみている。またユニバーサルデータなど関連会社を含めるとグループ全体で、約1200人から約60億円を集めたとみて、組織の役割分担など詐欺の全容解明を進める。
 広島県生活センターなどによると、県内ではパシフィックとグループ会社に関する被害相談は計4件寄せられている。相談者は広島市内の40〜70代の4人でいずれも女性。投資総額は4850万円に上る。いずれも「返金されない」との相談だった。
 法人登記などによると、パシフィックは08年10月に設立。県警などが昨年7月、同社など数十カ所を金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで家宅捜索して以降、事実上の閉鎖状態になっているという。
 【お断り】〓は「日へん」に「向」と書きますが、JISコードにないため表示できません。
 動画はこちら
【写真説明】荷物を手に、警視庁に向かう山下容疑者(2日午前9時55分、東京都千代田区の警視庁前)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201107030058.html
posted by スズキ at 22:32| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資詐欺事件(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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