2011年08月02日

安愚楽牧場が支払い休止 和牛オーナー、全国に3万人

安愚楽牧場が支払い休止 和牛オーナー、全国に3万人

東京電力口蹄疫原子力発電所

安愚楽牧場の本社事務所=1日午後、栃木県那須塩原市、金子淳撮影

安愚楽牧場東京支店は鍵が閉まり、電気も消えていた=1日午後4時31分、東京都中央区日本橋3丁目、橋本弦撮影

安愚楽牧場岩手支店の藤沢牧場=1日午後、岩手県藤沢町、森井英二郎撮影

和牛オーナー制度の流れ
 出資者から繁殖用の黒毛和牛の飼育の委託を受け、生まれた子牛を買い取る「和牛オーナー制度」を運営する安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県)が経営悪化を理由に、全国約3万人のオーナーやえさの仕入れ先などへの支払いを止めていることがわかった。東京電力福島第一原発の事故の影響で、牛肉の消費や価格が急落したことが原因としている。

 同社は、東京都内の弁護士事務所に資産・負債状況の調査を依頼した。債権者にあてた弁護士事務所の1日付の通知書によると、1カ月以内に調査を終え、対応を決める方針。東京商工リサーチによると、3月時点の負債額は619億円。

 通知書によると、同社は宮崎県で昨年に発生した口蹄疫(こうていえき)を皮切りに、福島原発の事故に伴う牛の放牧制限や牛肉の放射性セシウム汚染で打撃を受けた。さらに牛肉の消費の落ち込みで経営状況が一気に悪化したという。

 同社の役員は1日、朝日新聞の取材に「原発事故後にオーナー契約の解除が急増した。和牛の価格下落が著しく、子牛の販売額も半値以下になった」と説明。「東電への損害賠償請求についても弁護士と相談中」と話した。

関連リンク
〈時事通信〉和牛オーナー牧場が経営危機=会員3万人、原発事故が影響―栃木(8/1)
http://www.asahi.com/national/update/0801/TKY201108010504.html


 ★ 怪しいとは言われながらもなんとか困難を切り抜けてきた安愚楽牧場がやむを得ず巨額な負債を抱え、オーナーに配当が払えない事態となりました。これは、やはり原発事故の影響かと考えたいところなのですが、3万人のオーナーへの配当どころか元本が毀損してしまうということは、平成電電(平成電電匿名組合)のような騒ぎになることは必至です。
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Excerpt: ●昨日の安愚楽牧場(あぐらぼくじょう)の「経営破綻」発表の翌日になりますが、出資金の返還はかなり厳しい状況に追い込まれるのではないかと、思います。出資した人も厳しい状況ですが、その「最悪のシナリオ」..
Weblog: リプラス 情報収集組合
Tracked: 2011-08-03 02:37
平成電電被害者の会 談・投資奮闘日記
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