2012年01月03日

「クリック詐欺」スマホも標的 複数操作、手口巧妙に

「クリック詐欺」スマホも標的 複数操作、手口巧妙に 
2012/1/2 18:05

 インターネットサイトの会員になっていないのに、クリックしただけで料金を請求される「クリック詐欺」が、利用者を脅かし続けている。請求までに複数回クリックさせたり、アダルト画像が画面から消えなくなるウイルスを使ったりと、利用者を心理的に追い込む手口はますます巧妙に。最近はスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を狙ったサイトやウイルスも急増しており、専門家は警戒を呼び掛けている。



画像や動画をダウンロードしようとしてクリックすると、アダルト画像と料金請求画面が現れ、電源を切っても消えなくなるケースも=情報処理推進機構提供
 千葉県警は昨年11月、「4クリック詐欺」で現金をだまし取ったとして、暴力団幹部の男を詐欺容疑で逮捕した。4回クリックさせて登録料名目などで現金をだまし取る4クリック詐欺の摘発は全国初。県警によると、男は昨年3月〜10月まで、約千人から総額約5千万円を詐取したという。

 男の手口は、無料アダルトサイトとうたって利用者の関心を引き、(1)年齢認証(2)利用規約(3)動画再生ボタン(4)ダウンロード確認――と計4回、利用者にクリックさせる。4回目のクリックでウイルスに感染、パソコンの画面にアダルト画像とともに「登録完了です」という文字が表示され、画像が消えなくなる仕組みだ。

 登録完了画面で5万円前後の入会登録料を支払うよう要求。実は利用規約には目立たないように「有料」と書かれており、4回クリックして自ら“承認”してしまった形の利用者は「自分が悪かった」と思ってしまうという。

 被害が拡大したもう1つの理由を県警は「アダルトサイトを見ようとした後ろめたさと、画面が消えない不安から、料金を支払ってしまった人が多かった」と分析する。
ただ料金を支払ったからといって画面が消えるわけではない。独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)は「ウイルスに感染し、請求画面が消えなくなった場合は、まずIPAや国民生活センターなどの窓口に連絡し、パソコンの復旧方法を聞いてほしい」としている。

「クリック詐欺」サイトの手口の例
(1)検索サイトから誘導 検索ワード「アダルト」「無料動画」「芸能 ゴシップ」など…
      ↓
(2)「無料動画サイト」に接続
      ↓
(3)「年齢認証」「利用規約」などをクリックさせ、気づかないうちに「有料サイト」に誘導
      ↓
(4)「動画再生しますか?」の問いで「はい」をクリック
      ↓
(5)ダウンロード画面で「実行」をクリック
      ↓
(6)ウイルスに感染し、アダルト画像や料金請求画面が消えなくなる
      ↓
(7)不安を感じた利用者が料金を払う
 同機構によると、「クリック詐欺」に関する相談件数は一昨年8月に過去最多の935件に達した。その後は月400件台に減少したものの、大半は利用者に「2クリック」以上の操作をさせる手口で、単純なワンクリック詐欺から手口が巧妙になってきているという。

 同機構の調査では「クリック詐欺」のサイトは200以上あるとみられ、増加の一途をたどっている。サイトの多くは検索エンジンで検索すると上位に表示されるよう計算されており、特にアダルトサイトや芸能人のブログを装っているものが多い。

 ワンクリック詐欺が目立ち始めた2005年頃は、迷惑メールを送りつけURLをクリックさせる手口が一般的だった。しかし最近は「送りつけるのではなく、ネット初心者がわなにかかるのを待つ手法に切り替わってきた」(同機構)

 今年は爆発的に流行したスマートフォンを狙った「クリック詐欺」サイトも目立ち始めている。

 東北地方に住む30歳代の男性は昨年8月、スマートフォンでアダルトサイトに接続。動画再生ボタンを押すと、「登録完了」の画面が表示されて6万円を請求された。
スマートフォンのクリック詐欺では、サイトの動画を見ようとすると、IPアドレスや端末の識別番号などとともに料金請求画面が現れることが多い。利用者は個人情報が抜き取られたと錯覚し、つい料金を払ってしまうのだという。



スマートフォンの「クリック詐欺」サイトはIPアドレスなどの個人情報を表示し、料金を請求する手口=トレンドマイクロ提供
 セキュリティーソフト大手のトレンドマイクロは「ウイルスを使ったスマートフォンのクリック詐欺被害の実態は把握できていないが、今後被害が拡大する可能性がある」とみる。

 特に米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」型のスマートフォンはウイルスへの免疫力が弱いとされる。アンドロイドはiPhoneと異なり、外部サイトからもアプリを購入することができるため、アプリの審査基準が甘くなりがちになるという。

 トレンドマイクロによると、iPhoneに感染するウイルスの数が数件なのに対し、アンドロイド端末に感染するウイルスの数は昨年9月末で約240種類、10月末で約500種類と急増。12月には1千種類を超えた。

 同社は「携帯電話もパソコンのようにウイルスに感染するという認識が利用者には薄い。警告を無視して安易にクリックしない心がけはもちろん、セキュリティー対策ソフトでウイルスに備えることが必要」としている。

http://www.nikkei.com/news/headline/archive/article/g=96958A9C93819499E0E4E2E3878DE0E5E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;df=3
(2012/1/2/日本経済新聞)


★ 今年はスマートフォンの発展が予想されるため、スマホに関連した詐欺も追ってくることが予想されます。そのためスマートフォンでの詐欺にはくれぐれも気をつけたいと思います。


posted by スズキ at 16:19| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 詐欺事件(その他)・【刑法246条】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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